一弦ベース: フレーム組み立て・響板張り・試奏

投稿者: | 2010年7月17日

2010 7/17 附属小サイエンスフェア出展の一弦ベースの制作です。今日から学生たちが組み立てます。

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まずフレームを組み立てます。ゆがまないように作業台にマスキングテープで水平線と垂直線を引き、フレームの中心線をあわせます。部材を組んで、下穴をあけた後、接着剤と木ねじ (コーススレッド) で固定します。

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結局、コーススレッドを締めるとほんの少しゆがんでしまいました。5°の切り欠きが若干不正確であるようです。

ペグ (エレキベース用の歯車式マシンヘッド) を取り付けるための部材を固定します。

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下穴をあけて接着剤とコーススレッドで取り付けます。

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ここには力がかかるので、接着面が増えるように部材を工夫した上で、コーススレッドを密に 3 本ねじ込んで補強します。

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響板となる 5.5 mm 厚のシナベニヤを切り出します。まずサブロクの板に簡単に墨付けをして、大雑把に四角く切り出します。

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ジグソーでばりばり切ります。

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接着剤 (木工ボンド)  と真鍮釘で響板をフレームに接着します。釘の位置を間違えないように、工夫して目印をいれます。実物をなぞって外形線を描いているところ。

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接着剤を塗ります。

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目印をあわせて張り合わせます。

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真鍮釘で固定した後、トリマーにフラッシュビットをつけて、響板をフレームの形ぴったりに切り出します。本当は接着剤が乾いてからやるのですが、真鍮釘で押さえてあるので、今日は特急ですぐ切ってしまいます。

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↑ビデオを見て後から気がつきましたが、押さえている手がやや危険な位置にあります。刃の到達しそうな位置に手を置かないよう、次回から充分気をつけます。

トリマーの威力絶大です。(スーツケースベースキット制作のときには、これがなくて手作業でやりました。大変でした…。こちらの記事のムービー中程以降)

トリマーを追いかけている太いホースは、集塵機のホースです。これまた威力絶大です。これなしでやると切りくずが大量に飛び散って大変です。(例えばこんな風に。こちらのカンテレ制作記事のムービーの始め 1/3 あたりに同様の作業の記録があります)

さて、集塵機のホースをもっていた MKK は、その威力にすっかりとりこになりました。

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よしよし。すっかりきれいになりました。この次も掃除が必要になったら MKK に登場願おう。ちなみに、この集塵機はダイ○ンではありません。

その後、ベグを取り付け、その辺の端材を駒にして、仮に弦を張ってみました。まあまあ、いけそうです。でもやっぱり駒をちゃんと作らないと、びりつ きます。

フレットに押し付けるとき、フレットの高さが低いとたくさん押し付けなければならず、弦のテンションが大きくなって音が高くなってしまいます。チョーキングと同じですね。反対にフレットの高さが弦ぎりぎりだと、解放弦のときにフレットにぶつかってびりつきます。なかなか微妙です。