一弦ベース製作開始

投稿者: | 2010年7月15日

2010 7/15 附属小サイエンスフェア音ブース出展に向けて、弦楽器 (弦の振動) の原理を説明するために、共鳴箱に弦を一本張っただけの単純な弦楽器を作ります。 見栄えのため弦長 1 m 程度の大きめのものにします。弦はエレキベースのものを使います。名付けて「一弦ベース」。

三角柱を横にした「フレット」に弦を押さえつけて弦長を変化させ、1/2で 1 オクターブ上昇、1/3 で 1 オクターブと5度上昇…、と、自然倍音列を弦でも実演しよう、という魂胆です。

共鳴箱はちょっと色気を出して、真四角ではなくて台形になるようにフレームを組みます。学生たちに組み立ててもらうまえに、角度をつけて接合する部分の切り欠きを、あらかじめ作っておくことにしました。フレームにする材は市販の 1×4 をそのまま使います。

切り欠きの角度は水平に対して 5 ° です。つまり接合の角度は 90°ではなくて 85°になるというわけです。これは 5°の角度の坂を作るジグを作り、トリマーのストレートビットで削ります。

ジグと、削った切り欠きです。

20100715base01

長辺方向も材を切って、仮組してみました。いい感じです。(でもカンオケっぽい形かも (^^;))

20100715base02

このときは有効弦長が 1 m になるように作りましたが、後日、それでは長すぎて市販の弦では長さが足りない可能性があることがわかり、有効弦長 90 cm になるように少し長さを短くしました。台形の底辺となる部材は作り直す必要がありました。

さらに、ペグをつける部材を作り、台形の上辺に、それを取り付ける切り欠きをつくります。ペグをつける部材は強度が必要なので補強を工夫します。