後期1年目ゼミ、B班たたら製鉄用ふいご ver.2 の制作です。
今日は、革をはぎ、切り、テープを貼り、削り・・・とにかく今日一日で作業が進みました。はい。
昔ながらのにかわを使いながら、文明の利器も使いながら、こまごました作業を経て板に貼り付けました。ええ。
まあ、そのあと枠にはめていったわけですが、ああそういえば、革の面取りもしましたね。
枠に張り付ける作業は、私はにかわ作りをして逃げていたのでやっていませんが、まあみんな楽しそうにやっていましたよ。はい。
広重註) …というハスに構えた、やる気なさげな説明では、さっぱりわからないので(^^;;)、写真付きで説明します。
↑先週、にかわ接着した革の角を、漉いて段差がなくなるようにします。
↑革を漉いている様子。ジミな作業です。
↑にかわ貼りした板を裏返し、裏面から現代の防水気密テープをはります。これで内側から空気圧がかかっても革をはがす方向に力がかかりにくくなります。板同士の隙間が 3mm あり、このすきまで革とテープが密着し、やわらかいヒンジになります。写真では革とテープがきちんとくっつくように、端がとがるように面取りした板ですきまを押さえているところです。
↑裏面の防水気密テープはり。
↑できあがった蛇腹の板を、ふいごの木枠に並べてみます。急に形になってくる瞬間です。
↑木枠に蛇腹の板を革で接続します。再びにかわで革を接着していきます。にかわが冷えるまえに貼り付けなければならないので、皆で押さえて大騒ぎです。
↑片方の枠(写真では下側)に蛇腹の板を接続し終わりました。
↑もう片方の枠(写真では上側)にも蛇腹板を接続していきます。寸法の関係で、まずは両脇の長い三角の蛇腹板から接着していきます。
↑一辺を残してすべて接続し終わりました。ここでクランプして、お昼ごはん休憩。
↑午後は、午前に接続した蛇腹を開いて、先ほどの接続辺に、裏から気密テープをはっていきます。この作業をやりやすくするために、短辺のひとつだけ、まだ板を枠に接続しません。
↑気密テープをはる作業。90°に角度がついていて、場所によっては狭い空間に入り込まなければならないので、結構めんどうな作業です。写真のように、接着面を外側にして板にテープを沿わせてから、狭い部分に入り込み、ヒンジとなる板と枠の隙間の部分から先にテープがはられるようにします。
↑すでに接続してある方の短辺も、裏から気密テープをはります。
↑最後に、残った 1 つの短辺を、革をにかわ接着することにより接続します。あとでこの辺も裏から気密テープで補強します。
広重註ここまで)
そんなこんなで、にかわを作っている間になんか形になっていまして、いつの間に大まかな形が見えてきました。
いよいよ来週から、最難関の角の革張りが待っているわけですが、まあ私は今日同様眺めているだけなので、みんなが頑張ってくれるでしょう。はい。
広重註) ったくやる気ないね。でも実際には彼はひたすらまじめ(そう)に、にかわを溶かしていましたが…。