現職教員向け大学院集中講義:PC制御ハードウェア試作

投稿者: | 2011年7月31日

2011/07/31の記録です。

現職の先生である大学院生・科目等履修生のために、不定期で別クラスで開講している技術科大学院の講義です。前期後半の2日間その1を、2011 7/30~7/31の土日に行いました。内容はPCから制御するハードウェアの試作です。PCのプリンタポートの信号を入力とし、2チャンネルのリレーを制御するものです。制御ソフトウェアは、g-soft技術教育ソフト開発チームの「オートマ君」を、回路制作例は東京都立葛西工業高等学校の高岩先生のインタフェースボードをとりあげました。

PC上で起動したソフトウェア「オートマ君」の指令に従って、2つのモータが回ったり止まったりします。

私広重は、7/30は午前中の標津町サイエンスフェアから戻ってきて、そのまま夕刻からこの講義でした。 7/30はまずプリンタポートの信号からリレーを動作させる基板の制作です。ユニバーサル基板にトランジスタなどをハンダ付けして配線します。

このように一から自作するハードウェアは、組み上がってからのデバッグが勝負。何カ所かの配線違いや接触不充分をやっつけて、なんとか7/30夜には基板単体で、テスト信号によりリレーが動作するところまでたどり着きました。

翌 2011 7/31 には、リレーの出力側に模型モータを配線し、PCのプリンタポートと接続して、ソフトウェア指令でモータを動かしました。

20110731in01

プリンタポート(セントロニクス)が古いインタフェースなので、研究室内のPCにセントロニクスポートを備えているものが既に少なく、さらに手持ちのケーブルではコネクタが合わなかったりと、なかなか一筋縄には行きません。D-sub のコネクタピンにワニ口クリップで配線したため、接触不充分だったり、隣のピンやコネクタボディのアースに接触してショートしてしまったりと、メカニカルな部分で苦労します。なんとか動作させることができました。