例年、方法研の卒論発表会では、時間をとって 1 年目の後期ゼミの最終発表もあわせて行います。
今年も 1 年目たちは後期に取り組んだゼミ内容の最終まとめを発表しました。「青銅」と「機織り」です。
まずは「青銅班」。
青銅班は秋合宿以後、本格的な砂型による鋳造に挑戦しました。
砂型を作るときの道具について説明しています。
「刀」が作りたいということで、学生たちが作ったのがコレ。
刀というより…包丁ですな。でもいいんです。胴と鈴の混合比も、仕上がりがキンピカになるように調整しました。
実物を先輩たちに回覧します。
金色に光る、重たい青銅の包丁です。
はじめての型作りのため、バリが多いなどいろいろ課題はありますが、まずは青銅の「刀」ができてめでたい。
続いては「織り機班」。
織り機班では、主に「綜絖」を 2 枚から 4 枚に増やし、「綾織り」に挑戦しました。あわせて広重も大いに関与して「飛び杼」の実現にもチャレンジ。
ン十年前に大先輩たちが作り上げた織り機が、本来の4枚綜絖に戻り、飛び杼がセットされました。
4枚綜絖とペダルへの「タイアップ」、それによる綜絖の動きについて説明しています。が、なかなかフクザツです…。
先輩たちが織り機のまわりに集まります。
「飛び杼」も実演。ひもを引いて飛ばすタイプの、初期の形のものです。
実はまだこの飛び杼装置、完全にスムーズには動作せず、まだまだ細かい改良・調整が必要です。それでも「飛び杼」の実現はおそらく本研究室初。歴史にさらに先を付け加えました。
とりあえず、綾織りがきれいに実現できて、めでたい。
少人数になったこともあり、秋合宿同様、充分に時間をもらって発表できました。1年目ゼミもこれでひとくぎりです。