秋合宿発表: 1年目その2「機織り班」

投稿者: | 2016年12月3日

1年目は、後期の「社会科学入門」で取り組んでいるテーマを秋合宿で中間発表します。

今年の 1 年目は「道具・技術と歴史」というテーマで、「青銅班」と「機織り班」に分かれて進めてきました。先日同じテーマで科学の祭典に出展したところです。

2番手の「機織り班」は、糸を布にする「織る」技術から歴史をみることに取り組みました。

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今回「機織り班」は、研究室の先輩が 30 年ほど前に作り上げたという「高機(たかばた)」を一部修理して動作可能にし、それを使って布を織ることに挑戦。織り機の原理を説明するためにも、まずはその高機を使って、織り機の各部分の名前と機能を説明しました。

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そして実際に少し織ってみます。

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構造を説明。

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織り機の歴史、機織りに関わる歴史を調べて発表しました。

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科学の祭典では、織り機の原理を子どもたちと体験できるよう、簡易手動卓上織り機を作りました。学生オリジナルのアイディアを盛り込んで作られた「AB式(笑)簡易織り機」です。

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科学の祭典では子どもたちががんばって、何種類もの簡易織物をつくりました。毛糸の色を変えるなどして結構カラフルで、学生からも歓声ががあがりました。

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高機で子どもたちが織った、なが〜い織物です。

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高機はいまのところ 2 枚綜絖(そうこう)にして使っています。このため平織りしかできませんが、平織りでもチェック模様は織れます。科学の祭典後に学生たちがチェック模様に挑戦しました。糸の本数を計画し、それらしいチェック模様になりました。

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この高機は 4 枚綜絖として綾織りもできるように作られているので、合宿後に挑戦します。

昨年まではしばらくの間、1年目の発表は複数部屋での同時進行入れ替え制セッションで、1セッションあたりの時間も短いものでした。今年は人数が少なくなったこともあり、1年生は 2 つの班ながら一つの部屋で順番に発表できて、全員に聞いてもらうことができました。

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一班あたりの時間も充分にとれ、じっくり発表できました。今後につなげましょう。