Hコースゼミの KYO が、卒論テーマに関連して、インターネットのしくみと注意点について授業プランをつくりました。このたび教育実習でお世話になった大楽毛小学校で、実践させていただくことになりました。
内容は、インターネット上に保存した情報は、設定しだいで皆から見ることができる、ということを、アナログな(アンプラグドな?)教具を用いてゲーム仕立てで説明する、というもの。なかなか苦労して考え出した教具ですが、結構複雑で難しい。
教具は、実際のパソコンは使いません。パソコンにみたてて作ったダンボールのモックアップ、インターネット回線上でデータが運ばれていく様子を手動で表現するロープとバケツ、文字を書いた紙を貼り付ける実物の掲示板、2つの班が互いに見えないようにするついたて、ついたての向こう側を映し出すビデオカメラとプロジェクタ、などを使います。なかなか、道具が多いです。
ダンボールの「パソコン」にスリットから投入した紙は、ネット黒子(アシスタントの学生)がわざわざバケツでロープ上を運び、掲示板にはりだします。それをビデオカメラで撮って反対側の班のプロジェクタに映すと、実際に貼ってある紙と同じように反対側の班の紙もプロジェクタによって映し出される、というものです。
これを使って、紙に書かれた(まちがいを含む)プロフィールから人物をあてるクイズを します。
パソコン上のデータも、インターネット上のデータも、人間が都合よく考え出した抽象的な仕組みに基づいて運用されるわけで、いってしまえば、設定しだいでどうにでもなります。でも今現在の社会では、だいたいこのように運用されています、というのが、なんとなく、ある。そこのところをリアルワールドの具体物で表現しよう、というのは、なかなかチャレンジングな課題です。