方法研2年目によるたたら1号ふいご蛇腹換装、2回目の作業ながら、着々と進行しています。
実は木工室はここ数日、けっこうなパニックでした。雨漏りにより壁のモルタルがコンクリートから剥離し、大きく崩れ落ちていました。電源コンセントを直撃し結構危険な状態で、緊急補修工事が入りました。その工事のために近くの荷物や工具や材料や過去の作品を廊下に避難したら、雨が降って、まさしくその避難した箇所に大量に雨漏りし直撃。水浸し。Hセンセは対応に追われてくたくたであります。
それはさておき…。
今日はまず、前回、革をニカワで貼ることによりヒンジ結合した2枚の蛇腹リブについて、裏側から気密粘着テープで裏打ちします。
3mm程度のリブのスキマで、表の革と裏の粘着テープがしっかりとくっつくことがミソです。細いスキマなので薄い板で押さえつけます。
しか〜し、数枚済ませたところで、この部分については違う方法がよいことを、Hセンセが思い出しました。早く言ってよ!
この箇所は、内側に折り曲げられる箇所なので、折り曲げた状態で裏の粘着テープを貼った方が、つっ張らないのです。
というわけで方式変更。
次に、蛇腹リブをフレームに取り付けるために、テープ状の革をたくさん作ります。少し量が多いので、まずベニヤ板で「型」を作ることにしました。まず H センセが昇降丸ノコ盤でベニヤ板を 30mm 幅に細長く切ります。みんなは入り口付近に避難して観察(^^;)。
そして長さを切りそろえます。おそるおそるラジアルアーム丸ノコを使う URK (^^;)。
しっかりした「型」のおかげで、さくさく作業は進み、30mm 幅の革テープが必要分できました。
みんなが革を作っているあいだ、Hセンセがリブを取り付けるフレームを組み立てました。小垂木を組み合わせたものです。ホントは開始時にできあがっているはずだったのですが、例の壁崩れ雨漏り騒動の対応に追われ間に合わず、今、組み立てているのです。ザ・自転車操業なう。
ああそれなのに、昨日遅く、へろへろになりながら準備作業したために、うっかり、古い、過剰に複雑な構造の図面の通りに木取りしてしまい、とっても手数が多くなってしまいました。あかん。今朝早くからノミで一つずつ整形作業して、なんとかまにあった…かな?
機械加工だけでは作れない組み手なのです。わざわざこの構造にする必要はなかった。アホだ〜。
さて、今日もニカワタイムです。クサイです。
二手に分かれて、リブをフレームにどんどん取り付けます。
リブとフレームの間に 3mm のスキマを作るために、薄い板を挟んで作業します。
よゆーみたいですな。
写真で下側にあるフレームにまず接合し、ニカワが固まるのを待ちます。ちょうどお昼休憩。
上側のフレームには、短辺部分のリブだけ接合しました。構造上すべてのリブが完全に開くわけではないので、気密テープの裏打ち作業がやりやすいように、このようにすればうまくいく……
…はずだったのですが、H センセ、間違えました orz。
長辺方向を先に接合しなければならなかったのです。短辺のリブをつけてしまうと、長辺のリブは完全には開かないのでした。逆でした orz。
ま、学生諸君ががんばって狭いところをうまくテープ貼りしてくれることでしょう(^^;)。
昼休みも終わり、先ほどのニカワもいい感じに固まりました。
まず、先ほど作業した分について気密テープの裏打ちを済ませてしまいます。
この段階ではフレーム同士がまだ充分に開くので、作業は比較的やりやすい。
RNT は今日はニカワ番です。
どんどん進みます。
1コマ目から始めて、3コマ目の途中で今日進むことのできる部分を終わりました。快進撃です。
次回は最難関。リブの開口部分を革でふさぐ作業です。おしゃべり禁止です。数年前 2 号ふいごの製作の時、SET がスンドゥブのおしゃべりをして怒られた箇所です。さてどうなることやら。