たたら1号ふいご改良:制作開始・蛇腹リブの面取りと革のニカワ張り

投稿者: | 2016年4月22日

2台体制の「たたら製鉄用足踏みふいご」ですが、蛇腹がビニールクロス製の1号ふいごのいたみがひどく、メンテナンス性も悪いので、根本的な改良が必要となりました。

そこでこのたび、えいやっと、2年目の夏合宿ゼミのテーマの一部として、改良制作を取り上げることにしました。

ぼろぼろのビニールクロスを剥がし、2号ふいごと同じ、木材と革による蛇腹に換装します。フルオープン構造にしてメンテナンスもしやすくします。

2号ふいごは15名2班体制、ひと班で左右どちらかをひとつ、ひと班が7週をかけて制作しましたが、今回は6名のみにより約6週で左右両方の蛇腹部分を作ります。はたして間に合うか(^^;)。

ここで改良した1号ふいごは、秋の附属小学校でのたたら製鉄授業で、改良した2年目たち自身が使います。

今日はさっそく、蛇腹リブのシナベニヤ合板の、かんなによる面取りです。

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今回のメンバー。女子優勢。男子1名のみ。

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広重により三角形や台形に木取りしておいたベニヤ板の端を、かんなでななめに削ります。「面取り」といいます。

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かんなをはじめて使うメンバーもいるようです。

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このように面取りするのは、蛇腹の折り曲げ部分の構造のためです。表に革、裏に気密粘着テープを貼り、これらが板の隙間でスムーズにくっつくように、下図のように板の厚みを斜めに削るのです。

BellowsRib

板のどちらの面を削るのかが、ちょっとややこしいので、あらかじめマスキングテープで印を入れておきました。印にしたがって、ひたすら削ります。

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2名一組。押さえる係りの人は、リラックスしてます?

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かんなくずに喜んでいます。

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ひたすら削る。板は左右分合計で 12 枚あります。

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削り終わったら、すぐに革の準備にはいります。革を 30mm 幅で、必要な長さだけ切り取ります。

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ニカワを溶くためのお湯を準備します。ポットはぼろいです。

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はじめに 2 枚の板をテープ状の革で連結します。板と板の間に 3mm のスキマを確保しなければ成りません。正確を期して、板を作業台にマスキングテープで固定します。これで正しい位置関係が失われません。

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顆粒ニカワにお湯を少量加え、湯煎で溶いていきます。くさい。

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くさいくさい!(^^;)

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根気よく溶いて、つぶつぶが完全になくなって琥珀色のどろどろ液になったら、刷毛で革に塗り、板に貼り付けます。端材の板を敷いてその上から重りで押さえます。

ニカワが固まるまで、このまま放置です。

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今日はこれでおしまい。2コマ分弱で結構進みました。